2人目の出産は予定日前日に、ルンド大学病院で迎えました。出産の進みが速く、病院に着いてから1時間45分で生まれてびっくり!
やり取りした医療スタッフはみな感じが良く、医療的にもしっかりしていて安心して出産に臨むことができ、アンケートで10点満点中の10点を付けたくらい良い出産体験でした。
忘備録がてらレポートします。
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出産前
臨月が近づくと気になるのはいつ陣痛がくるか。
私たち夫婦は近くに親戚がいないので、いざ出産となったとき上の子の子守をどうするかというのが大問題でした(立ち合い出産は大前提!)。いつ生まれるのかわからないから計画が立てにくい…
出産となったらストックホルムに住んでいる義母に来てもらうようお願いしていました。 ストックホルムからルンドまでは電車で4時間。もし病院出発までに義母が間に合わない場合は、息子とも遊んでくれたことのある友人にお願いして、もしその友人も間に合わない場合、電話してもいいよと言ってくれた友人・近所の人を頼る、という三段階作戦!
検診で担当の助産師さんからは、初産だと陣痛が始まって本格的な出産になる前の段階(Latentfasと言う)がまとまって10~12時間とかあるけれど、経産婦の場合その段階が小分けで数日間に渡って起こったりする、と説明を受けました。
前回はかなり早くから前駆陣痛が激しくて、「これが陣痛の始まり?」と何度も思ったのに予定日を大幅に超えたので(11日遅れ)、小分けで陣痛が来ると見極めが難しそう
ただ、検診のときの推定体重からだいたい予定日くらいか、予定日より少し前に生まれるかな?と予想してました。妊娠34週のときに(子宮低長が短かったので)追加の超音波検診があり、そのとき「このまま予定日に生まれたら約3.4キロくらいになる見込み」と言われたのです。1人目も生まれた時3.3キロでした。
お産の始まり
助産師さんの説明通り、陣痛は小分けで数日間に渡って来ました。陣痛アプリで初めて測ってみたのは予定日の10日前。だいたい夜から痛くなって、寝ている間に収まっている感じ。どこまで前駆陣痛でどこから陣痛だったのか、よくわかりません。今思えば1人目はお腹にいるときから脚力が強くてお腹をすごくたくさん蹴ってたので、あんなに早くからお腹が痛かったのかも。2人目はお腹の中で動きが穏やかだったからか、そんなに前駆陣痛激しくありませんでした。予定日の1週間前くらいにおしるしのようなものはあったけれど、陣痛は中々本格的にならず。
予定日の前々日。午後に地下の洗濯室でタオルやシーツ等の大物の洗濯を始めました。始めは良かったけれど途中から陣痛で歩くのが辛くなって、途中でギブアップ。最後の洗濯物は仕事から帰って来た夫に取りに行ってもらいました。これはいよいよお産が近い、今夜のうちに病院に行くくらいかも…!
でも今すぐ病院行くほど本格的にはならない陣痛。夜中に一度病院にも連絡して行くタイミングの目安を相談しましたが、明け方が近づくと落ち着いて来てあれ…?となりました。
翌朝(予定日前日)も落ち着いていたけれど、週末のうちには出産が始まりそうという直感で義母に来てもらうようお願いしました。入院と義母が着くの(19時頃)とどっちが早いか微妙な感じ。子守を頼む友人にもそろそろかもと連絡を入れました。
14時頃に陣痛を測り始めたときには12分間隔、15時ころ10分間隔でしたが、それまでも10分間隔を測定してもまた治まったことがあるので様子を見てました。
16時半ごろ、気づいたら陣痛が5分間隔になって来たので病院へ電話。子守の友達を呼んで、友達が来たらもう一度電話するよう言われました。ルンドの分娩室には今のところ空きがあるとのことで一安心。友人にはタクシーで向かってもらうことに。
その時点で少量の出血があるのを確認、しかも陣痛も本格化してきたので、友人が着いてからもう一回電話してる場合じゃない!と思ってすぐまた病院に電話して、子守の友達が来たらもう電話せずすぐ行きます!と伝えました。向かってるって知りたかっただけだからもちろんOK!とのこと。友達が乗って来たタクシーに少し待ってもらって、入れ替わりで病院に向かいました。息子は子守の友達が来てとっても嬉しそうにしてたので、安心して出発できました。破水も始まってしまったので、産後用に買っていた産褥ナプキンを当てて、バスタオルを持ってタクシーへ。
病院到着後
病院には17時過ぎに到着。歩くので精一杯な状態で分娩室へ。
入室してまもなく助産師さんが診に来てくれました。子宮口4センチで、陣痛も本格化してるのですぐ入院決定!陣痛も本格化してきました。
助産師さんから、カルテに記録してあった出産における希望事項について確認されました。私は「使える鎮痛方法はタイミングが合えば全部お願いします!」というスタンス。とりあえずモルヒネと、お腹に当てる湯たんぽ的なもの(värmekudde)をお願いしました。そして今回は友達にTENS(テンス)という電気療法の機械を借りて持参してたので、それも装着してもらいました。
モルヒネを注射後、夫と2人分娩室に残され陣痛に耐える時間。TENSの効果はないよりは良いくらい。もっと強くすればよかったのかな?モルヒネの効果&湯たんぽと夫に背中を叩いてもらうのが一番助かりました。「もう嫌ー!」と思うような本格的な痛みが5、6回くらいあった時点で、なんだかもういきみたくなってきたんだけど!と夫に言うと、ナースコールしてくれました。
まだそんなに時間たってないから私大げさなのかなーと思ったのですが、助産師さんたちは部屋に来たらわさわさと準備を始めてました。分娩監視装置の数値を見てというのもあるでしょうが、私の言葉真剣に捉えてくれてるなと感じました。
助産師さんが確認するとなんともう子宮口全開!
私、今回の出産も腰の麻酔(硬膜外麻酔、エピドラル)も使う気満々だったんですが、これは子宮口が完全に開く前に注射する鎮痛剤。
助産師さんに、もうすぐ生まれるよ!いきんでいいよ!と言われ、「え、エピドラル使うタイミング逃したってこと~⁈
」となりました。まあ麻酔無しで済んで子宮口開く痛みに耐えられたってことだから良かったんですが、ちょっと拍子抜け。
この時点でまだ笑気ガスももらってなかったので、笑気ガスください!と希望。笑気ガスの効果と、あと少しで生まれるという思いで痛みの感じ方は軽減しました。
いきみはじめて15分、19時5分に赤ちゃん誕生!!
生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこ
へその緒は夫が切りました。
病院に着いてからこんなに速く生まれてびっくり!速かったけれど会陰は全然避けてませんでした。よかった!
それから3時間ほどカンガルーケアの時間。母乳育児を希望していたので、そのまま授乳しました。お祝いのサンドイッチプレートが出てきて、しばらく薄暗い部屋でのんびり。
22時過ぎにまたスタッフが戻って来て、赤ちゃんの検査。私もシャワーを浴びてトイレに行くよう言われました。初産のときはヒリヒリしてナプキン当てるのも難しいくらいだったんですが、今回は全然痛くない
私も赤ちゃんも異常なかったので、産科を後にし患者用ホテルに移りました。
ところで、日本では陣痛室と分娩室と分かれていて子宮口全開になったときに部屋を移動するのが一般的なようですね(出産本やHPでの知識)。タクシーから分娩室まで歩くだけで大変だったのに、子宮口全開のときに歩いて移動するって想像を絶する…!
ここでは陣痛室と分娩室という区別はなく、陣痛時から出産を終えて普段着に着替えるまでずっと同じ部屋でした。分娩台に移動もなく、姿勢も色々変えられます。日本でもそういう部屋がある産院があるようで、LDR*と呼ばれるそうです。*Labor(陣痛)、Delivery(分娩)、Recovery(回復)の略
ルンドの産科がどんな感じか気になる方は、病院のYouTubeをぜひ見てみてください↓
コロナの影響
コロナ関連の対応はどんどん変わるので、これは私が出産時(2021年6月)の情報です。
スコーネの産科は妊婦はコロナ感染していても受け入れてもらえますが、付添人はコロナのテストが陰性で、症状もない場合立ち合い可となっていました(但し緊急帝王切開の場合は立ち合い不可)。
前回出産時は夫に腰を叩いてもらって陣痛なんとか乗り切れたので、今回もし立ち会えなくなったらと思うと心配でした。
夫は医療従事者枠ですでにワクチン接種済みでしたが、妊娠39週のとき軽い風邪を引いて、決まりに従いコロナ検査受けに行ったのです
翌日には陰性結果が出て、風邪症状もすぐ治まったので仕事に影響があったのは2日だけでしたが、もし検査結果待ち中に陣痛が来たらどうしようとハラハラでした。結局陰性結果が出た2日後に出産となったので、本当に日にち被らなくてよかった~
さて出産日に話を戻します。
病院に着いたとき、コロナの影響でまずは妊婦のみ入室して、付添人は入院が決まるまで入り口で待機でした。
入り口でマスクをもらい、分娩室で検温。
入院が決まったので夫も入室して、2人ともクイックテストを受けました。無事陰性!
病院のスタッフははじめマスクとフェイスシールドの二重装備でしたが、陰性結果が出た後はマスクのみに。私たちはマスク外していいと言われました。マスクしたまま出産はきついなと思ったので、ほっ
患者用ホテルについては次の投稿で!