第6セメスター(T6)最後のコース、そして3年間の基礎コースの締めでもある学士論文、提出しました!!
これで法律学の学士を取ることもできますが、法律家になるためにはそれだけでは不十分で、このプログラムは修士レベル(LL.M)まで続きます。なので私はまだしばらく学生です。

3月下旬から論文コースが始まり、締め切りは明後日5月23日。2ヵ月の執筆期間でした。
日本の大学ではおそらく論文(卒論)は他のコースに平行して書く感じで(単位が取り終わっていれば卒論だけでしょうが)、執筆期間は割と長めというのが一般的ではないでしょうか。スウェーデンの大学では、学士・修士論文期間はフルタイムで論文(研究)というスタイルが多いです。学士論文ならば半セメスター、修士論文なら丸々1セメスターの単位に相当します。
さてT6の論文ですが、お題は自由。何について書きたいかの希望を出し、それによって指導担当教員が決まります。論文期間中は、はじめの導入講義、指導教員との数回の面談があるだけであとは自分で進めるのみ。
私は民事訴訟法の、スウェーデンの仲裁裁判のある原則について書きました。内容は学友や法律家として働いている人でも??となるマニアックな内容なので割愛します。
テーマ決めはとっても重要ですが、私は自分ではいいのが思いつかなかったので、司法省が出している論文テーマの提案リストから選びました。けっこう旬な話題が載っているのでよかったなと思います。論文はスウェーデン語又は英語でOKなのですが、私は迷わずスウェーデン語を選びました。でもボローニャ協定の関係で要約は英語も必要です。
論文期間中は時間に融通が利くので、この機会に以前半分だけ単位を取った言語学部スウェーデン語コース(
参照)も並行して取ることにしました!なので、今セメスター後半は実は200%の履修をしています。言語学部のコースは法学部に比べるとゆるめではありますが、さすがに忙しくてブログの更新も滞っていました(^^;)このコースについてはまた別の記事に書きます。

執筆中は机の上が大変なことに。ルドルフ遊んでもらえなくて不満そう↑。
ところで、スウェーデンに6個(※)ある法律家プログラムのうち、第6セメスターに学士論文を課している大学は少数派の模様(ルンドとÖrebro)。他の大学では普通に必修コースをやっているようです。たぶん論文はボローニャ協定の関係で新しいのだと思います。今までのコースが詰め詰めだったのは論文期間を設けるためだったのか!(推測ですが)
※2017年秋学期からKarlstad大学にも法律家プログラムが新設されました。
ストックホルム大ではT7の前半まで必修科目があるようです。ルンド大ではT7とT8は選択科目なので、それも基礎コースの内容の詰め詰め度に影響していそうです。大学によってこんなに違うとは意外でした。個人的には自由に選べる範囲が大きい方がありがたいです。
最後に法学部図書館の写真を少々。

サイレント自習室。日曜日の閉館5分前なのでカラでしたが普段は学生で埋め尽くされています。息が詰まるのであまりここには座りません。

ソファ席。ここも普段は教科書を読む学生でいっぱいです。
来週論文のopposition(他の学生の論文を読んで批評する)があり、T6は終了です!