リクエストがあったので、学生誌の記事(前回の
記事参照)の内容を日本語でも紹介します!翻訳ではなくて、ブログ用に書き換えて付け足し・省略などしています。
広島からルンドへ―日本人の私がスウェーデンへ移住し、法律家を目指して勉強を始めるまで。
私が初めてスウェーデンに来たのは、交換留学生としてで、そのときは英語の授業を受けていました。スウェーデンのフィーカ文化や男女平等の精神、時間がゆっくり流れているような感覚はとっても好きで、スウェーデンはいい国だと思うようになりした。けれどその時は、ルンドという町に1年以上住むことは想像できませんでした。日本のちょっとした町と比べても、ルンドにはお店も娯楽も少ないので長く住むには退屈すぎるだろうと思ったのです。スウェーデン語が分からないと尚更!
約10ヶ月の交換留学の後私は日本へ帰り、残りの大学生活を過ごし、卒業・就職しました。
けれど人生とは予想のつかないもの。就職して2年目の夏、留学時代の友人だったErikが短期のサマースクールのため来日し、3年ぶりに再会したのです。そう、実はErikとは留学中は付き合っていなくて、学生楽団でパートが一緒の良い友人でした。彼の滞在中何度か会っているうちにお互い好きになり、今思えば思い切った決断ですが、結婚して私がスウェーデンに移住することに決めました。付き合うことにしてから、結婚を決めるまでなんと5週間!笑
恋は盲目とはこのことですね…(笑)。でも全く後悔してません。
スウェーデンに引っ越したのはその約1年後。移住して初めの頃には、パーソナルナンバーを手に入れたりSFIの申し込みをしたり、と生活の基盤を築く必要がありますが、それが中々スムーズにいかず大変でした。夏だったということもあり時間がかかる…長い休暇の習慣のない日本人にとっては、役所仕事が休暇のせいでこんなにも遅いということは受け入れがたいことでした。
しかもその時はスウェーデン語がほとんどできなかったため、問い合わせに夫の助けが必要なことが多く、まるで自分が何もできない子供みたいで、フラストレーションがたまりました。スウェーデン人は英語ができるといっても、機械対応でスウェーデン語の音声ガイドに従って操作しなければいけないことが度々で、人に辿り着く前にスウェーデン語が必要だったり、または、英語でかけるとなんか対応が悪かったり…。
進路については本当に色々迷いました。一般に、スウェーデンでは大卒以上の外国人が学歴を生かした仕事を見つけるのは、(医療系・技術系なら話は別ですが)とても難しいといわれています。日本では、文系の仕事だと別に何の分野を勉強していようが関係なく仕事のチャンスがありますが、こちらでは勉強したことと仕事の関連性が求められ、『国際教養学』という専門性のない学士では就活に役に立ちそうにありません。
実はそんなに応募したわけではないのですが、求人情報を見るだけで求められているものが自分にないのがわかり、なんだかこの国では自分に価値がないように感じてしまいました。日本で2年間銀行に勤めてはいましたが、大学で経済を勉強したわけではないのでその経験もどのくらい役に立つものか…。とにかく、自分の就きたいような仕事に就くためには、今まで日本でやってきたことだけでは足りない、と分かりました。
移住した始めの学期は、日本での学士号を生かしたいという思いもあり英語で大学院に進学しました。が、将来に見込が見えず1学期のみで中断…(院、お休みします。参照 )。その後はスウェーデン語の勉強に集中しました。家での会話も英語からスウェーデン語へ切り替え。いいスウェーデン語のコースも見つけ、移住した次の年に大学入学に必要なレベルまで終わらせました。
その2につづく。