3週間前にあった契約法のHemtenta(=Home exam) の結果が出て、無事合格していました。
合格ラインは10点満点中の5点で、私の結果は7点でした。ぱっと見たところ合格者の平均くらいです。追試になったのは全体の18%。
Hemtentaは、テスト課題が発表されたあと、決められた期間の中で参考資料など自由に使いながら答案を作成し提出する、という形式です。期限は学部やコースによっても違って、今回の試験は朝9時に課題発表、同日18時が締め切り、という制限時間9時間の試験でした。大きな問題が3問に論述で回答する形式。
後から見直したらちょこちょこスウェーデン語のミスがあり、それで減点されないか心配していましたが、それは大丈夫でした。
合格していたことにはほっとしましたが、何故か嬉しくはなりませんでした。7点は最低取りたい、と思って望んで結果7点。いいんだけど、あと1点くらいなんとか取れたんじゃないかな、上には上がたくさんいる、と思ってしまい、複雑な気持ちに…。
私もどうも、典型的な法学部生のようになってきたみたいです。平均点じゃあ不十分、いい成績をとらなければという風潮。でもこれって、日本の受験戦争にもある風潮ですね。
試験は個人プレーなので自分次第ですが、ここはスウェーデン、グループワークも避けては通れません。(ただ、法学部は他の学部に比べたらグループワークの比重は少ないように感じます。)
今学期のグループワークは模擬裁判が2つ。私たちのグループは原告側だったので、先週は訴状を書く作業でした。
グループの人数は本来は5人なのですが、私たちのグループは1人は既に履修済み、1人は大学に来なくなった、という理由で3人に。
始めは順調だと思ったものの、なんだかこの2人の若者、課題を甘く見てかかっている感じ。3人の意見が一致したときは特に問題ないけれど、私が一歩踏み込んだ提案をすると、「そんなの考えすぎだよー」と笑われたり、2人の考えになかったような提案をすると、なんだか私が変なことを言っているような態度をされちゃんと聞いてもらえなかったり…。
一番疑問に思ったこと(私は訴状には、被告側の出方をあらかじめ予想してそれに対抗できるような内容を盛り込もうと提案したのだけれども、2人は模擬裁判当日に、相手が言って来たら言い返せばいいから書く必要ない、と)を質問するべく先生のところに。質問の答え(書いた方が勿論いいけれど、書かなくて当日言っても不合格にはならない)の他に、先生には私たちの値引き主張の計算の仕方が違うことを指摘されました。法律文からは読み取れないような内容でした。
後日、先生に指摘された点を2人に説明したところ、彼らの思っていた解釈とは違って中々納得してもらえず。法解釈コメントを確認するように言ったのに、それもせずに「先生の言ってること誤解したんじゃないの?」という結論付けをしようとされ…さすがに反論しました。「信じないのは、私が言っているから?私はあなたたちみたいに綺麗なスウェーデン語は話せないけど、理解はちゃんとできてるし、内容も把握してる。」
そう言ったら、上記の発言をした女の子は「みんな勘違いすることはあるから(そんな意味じゃなかったけど)…」ともごもご言っていましたが、結局先生に聞いた内容は認めてもらえ、その日は事務的に作業を済ませました。
でもグループワークの後、悔しくて悔しくて、腹が立つと同時に、これが社会の現実なんだと思って悲しくなりました。話すのがちょっと拙いからって、理解力まで疑問視しれくるなんて失礼!でも、相手は高校を出て間もない、そしてルンド大の法学部に入ったというだけで自分たちが偉いと思っているようなお子ちゃまなのです。仕方ないのかな…。きっと社会に出ても、私が移民、又はスウェーデン語が訛っているというだけで下に見て来る人はいるんだろうと思います。悔しい。この悔しさは、勉強の糧にするしかないのでしょうか…。
私が言い返したことが、どれだけ彼らの心に届いているかは分かりません。また否定されるような態度をされたらと思うと怖いですが、月曜日に模擬裁判の準備と本番があるので、そのときにどんな感じか様子見です。本来は1学期間同じグループなのですが、(他より人数が少ないこともあり)うまくいかないようならば次の模擬裁判のプロジェクトでは調整してもらえそうなので、希望はありです!