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広島もみじの冒険日誌 in Sweden

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スウェーデンの大学(学士課程)に入るには―選抜編

大学に入る必要条件を満たし、出願を済ませたらいよいよ選抜が始まります。

選抜では、主に高校の成績か、受けていれば全国統一試験Högskoleprovのどちらかよい方の結果で合格の可否が決まります。学部によってはその他の方法があることも。私は高校の成績(いわゆる内申点)の方で合格しました。日本の大学入試のようにがり勉しなくてもいいのです!

以下は、実際進学を考えている方向けに細かい説明です。(情報は2014年現在のもの)

◆学士課程選抜は、以下の3つのグループに分けて行われます。選考対象になるには、まずプログラムの課す必要条件を満たしていることが大前提です。
1.高校の成績グループ
2.Högskoleprovグループ
3.その他(学部の方針による)

一人の学生が複数のグループに入っていることもあります。それぞれのグループから定員の何割取るかがあらかじめ決めてあり、上位の人から合格になります。グループ1、2からは最低定員の3分の1ずつ取ることが決まっていて、その他の選抜グループは人数が少ない/無いケースが多いです。よく見る内訳は、高校の成績グループが3分の2、Högskoleprovが3分の1、という感じ。
*2014年現在、外国の高校出身の学生もスウェーデン人と同じ枠で審査されます。

1.高校の成績グループも選抜時にはいくつか分けられています。高校の成績を直接使っているグループ(BI)、高校新卒グループ(BIex)、Komvuxなどで成績を補填したグループ(BII)、Folkhögskolaに行った人グループ (BF)、など…。私はBIグループでした。高校の成績が目標に足りない場合でも、Högskoleprovの枠で合格を目指す方法があります。

2.Högskoleprovとは、日本でいうと大学入試センター試験に相当する試験で、受験は任意です。試験は年に2回あり、何度でも受けられ、有効期限内に受けた試験で一番いい点数を使うことができます。内容も暗記が必要な日本のセンターと違い、スウェーデン語の語彙・読解、英語読解、簡単な数学、図形理解、論理的思考などで、2.0点満点です。
スウェーデン語語彙はネイティブにとっても難問だそう。私も去年の10月に試しに受けてみましたが、語彙部分の出来をあげるのは無理そう…と思いました。他の部分は、練習すれば外国人でもある程度まで点を上げられると思います。


◆合格するのにどの位の成績・点が必要になるかの目安として、過去のデータを見ることができます。
UHRのウェブサイトAntagningsstatistikか、大学のHPに載っているantagningsstatistikで調べられます。高校の成績はメリットポイントを足した後の点なので、2014年現在、22.5点が最高点です。

メリットポイントについて→高校の成績、メリットポイントについて

このデータを参考に、どの大学・プログラムならば入れそうか、Högskoleprovを受ける必要があるかなどが考えられます。私の場合、高校の成績換算がよかったのでHögskoleprovは一回お試しで受けただけ。

春秋両方募集があるプログラムは、春入学の方が難易度が少し低くなる傾向があります。秋入学しかない場合もあるので注意。

◆最後に…
ここに紹介した仕組みは、2014年度のものです。スウェーデンの学校のシステムは頻繁に変わるので、この記事はあくまで参考にしていただいて、実際に受ける年の情報をご確認ください。







Commented by バブー at 2014-08-10 22:57 x
応募してしまえば待つしかないけど、応募するまでが大変そう。そんなに選抜の基準が変わるだなんてうかうかしてられないね。とにかくしっかり情報を得ることが重要ってことね。
Commented by Hiroshima-Momiji at 2014-08-11 05:32
バブーさん>そうなのよ。応募は、ネットでできるからその点では楽かな。
by Hiroshima-Momiji | 2014-08-08 19:35 | スウェーデンで大学へ入る道のり・手続き等 | Comments(2)

留学時代に知り合った彼と国際結婚し、2012年夏からスウェーデンに住んでいます。スウェーデンでの生活、仕事のこと、日常生活、旅行などについて気ままに綴ります。


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