ベルリン最終回:記憶
今回の旅行で絶対に行きたかったところ、ペルガモン博物館。
「ドイツが世界に誇る一大考古学博物館」といわれるだけあって、建物(ギリシャ神殿形式)も中身も壮大なスケール。入ってすぐに、こんな展示があります。
ゼウスの祭壇。発掘されたものをここで組み立てたそうです。左右奥に展示室が続きます。
この巨大な博物館のなかで、一番見たかったもの、古代バビロニアのイシュタル門です。
なぜ見たかったかという理由は、中学生のとき発売されてすぐに読んだ本、『盗まれた記憶の博物館』(ラルフ・イーザウ著)に由来します。
記憶から失われたものが生きる国《クワシニア》。その国と現実世界の「次元のはざま」にあるのが、イシュタル門だったのです。
読んでいる当時はその門の展示が実在するとは知らず、歴史の資料集で写真を見たとき、実際の博物館をモデルにしていたんだと、初めて気が付きました。以来、行ってみたかった場所のひとつ。
この作者ラルフ・イーザウは他にも『ネシャン・サーガ』といファンタジーシリーズも書いています。私の好きな作家ミヒャエル・エンデが見出した、ということで読んだのがきっかけですが、すっかり夢中になって読んだのを覚えています。今読んでもきっと、面白いだろうな@
博物館を出た後向かった先は、ベルリン・フンボルト大学。
名前がかっこいいだけでなく、著名な卒業生や教授がたくさんの、名門大学です。
入って正面にはカール・マルクスの言葉が刻まれた壁、初代学長には『ドイツ国民に告ぐ』のフィヒテ。アインシュタインも教鞭をとったようです。こんなところで勉強すると、すごく意欲がわきそうです。
旅行に行ったときのベルリンはクリスマスシーズン真っ盛り。
にぎやかなクリスマスマルクトに、きらきらのイルミネーション。
ヨーロッパで最大級のデパートKaDeWeにも行ったり、しばらく学生の町ルンドで都会の喧騒から離れていた私たちはおおはしゃぎでした@
ベルリンでの4日間を終え、飛行機でデュッセルドルフへ。
離陸して見えた街の光を見下ろした途端、大都会の姿は雲に覆われて見えなくなりました。
見えるのは、街の明かりに照らされた雲のじゅうたんと夜の闇。
旅の思い出を、記憶の中にしまいます。
『ネシャン・サーガ』は私も中学か高校のときにすごい夢中になって読んだよ。しかし、図書館の貸し出し期間とかテスト期間の関係で途中までで最後の巻まで読んでないや・・・。
帰ったら買おうかな~。
今になって読んでみても充分面白そうだもんね。
…でもデパートの中は逆にあまりに日本と似ていてびっくりしました。日本がマネっこしてんでしょうけどね^^;
コメントありがとう☆ファンタジーって、高校生・大学生・・となるにつれてつい遠のいちゃうけど、あのとき夢中になって読んだ、あの感覚をもう一回味わいたいなー。
>haruちゃん
イルミネーションはどちらもアメリカナイズされちゃってるのかな?こっちのライトは黄色いのがほとんどだから、去年六本木で見た青いイルミネーションがちょっと懐かしいよ。