秋学期後半は、選択コースの集団的労働法(Kollektiv arbetsrätt)を勉強しています。
ここでカリキュラムをご紹介:
私の通っているルンド大学の法律家プログラムは、全部で4.5年。始めの3年間(第1~第6セメスター)は全て必修科目で、基礎コースという位置づけです。第6セメスターの後半は学士論文を書くので、始めの3年が終わると学士号(Bachelor of Legal Science)が取得できますが、これだけでは法律家には不十分なので、そのまま修士レベルの第7~第9セメスターに進みます。
4年目の第7~8セメスターは選択科目形式。法学部の用意している選択コースでもよいし、交換留学に行くこともできます。また、最大1セメスター分は、一部の法律以外のコースも単位に算入できます。なので、4年目に他の学部の授業を取る人もいれば、過去に勉強した他学部の単位を法律家プログラムの単位として算入して、卒業を半年早める人もいます。
選択科目の単位を1年分取り終わったら、いよいよ最終の第9セメスター。1セメスター間丸々修士論文を書いて、晴れて法律家Master of Laws (LL.M)の資格が取得できます!仕組みがちょっと違うのですが、これは日本では司法試験合格に相当します。
私はプログラムの勉強を始めてからカウントすると今第7セメスターですが、幸いにも、早稲田大時代に取った単位を使うことができるので、これを1セメスター分算入して、第8はスキップすることになるので実質最後から2番目のセメスターです!
集団的労働法のコースは、インターンシップコースに引き続き2つ目の選択科目。
スウェーデンでの労働市場、労働状況などには元々興味があり、このコースでは商業的分野でも役立つ内容を勉強するので選びました。労働組合・雇用者組合の組織率が非常に高いスウェーデン。それが『スウェーデン・モデル』と呼ばれる労働市場の形成に大きく関わっているのですが、このコースではそういった面に焦点を当てて色々な議論をしています。
このコースの目玉は、弁護士事務所で行われる摸擬交渉!学生が労働組合側と企業側(弁護士)に分かれて、労使交渉をします。しかもそれを行う弁護士事務所は、先日までインターンシップをしていたところ。楽しみです!
そして嬉しいことに、成績は最後に書くエッセイで決まります。テストなし!!♪だから選んだんだけど、(笑)
このコースが終わると残りは修士論文!修士論文も労働法について書くことに決めて、先日申し込みしました。
いよいよ卒業が見えてきた!
最後に、スウェーデンの労働契約や賃金など調べるときに役立つ政府機関のページをご紹介します。