以前の記事『
歯の保険Frisktandvårdへ加入』に書いたように歯の健康保険に入っていたため、この1月に定期検診に行ってきました。
治療について
前々からレントゲンには写っていたのですが、私の下顎には歯茎の下に水平に生えている親知らずがありました、初めて受けた検査でもその次の定期健診でも、「これは表面に出てくることはないだろうから放っておいていいよ~」と言われたのに、今回になってはじめて、将来問題を引き起こす可能性があるから抜いたほうがよい、と言われました。費用は歯の健康保険を続ければそれでまかなえるとのこと。
特に虫歯にはなっていないので治療リスクなども考え悩みましたが、将来、親知らずがあることによって起こり得る問題へのリスクは抜いたらゼロになるので、重い腰を上げ治療を受けることに。
まず、顎全体のレントゲンを撮りに再度歯科医へ。私のケースは水平埋没親知らずだったので、普通の歯科医では治療できないということで、その後大学病院の口腔外科へ紹介状が送られました。予約が取れるまでの待ち時間が最大1年と聞きびっくり…。でもそんなに待ちませんでした。1か月半後に片側の手術の予約が取れました。
これがかなり放置プレーで、手術の日時について手紙が来ただけで事前に何の説明もなかったので、自分で電話して聞きました(^^;)手術日、口腔外科の先生からも説明がありましたが当日って…。
この日は神経にあまり近くない左の親知らずを抜歯しました。麻酔が効いていたので痛くはなかったのですが、機械の音や歯の砕ける音や、顎へ力がかかっている感触など、かなりの恐怖体験でした。傷口は溶けるタイプの糸で縫い、後日訪問はなし。当日は熱い食べ物は避けること、1週間市販の消毒薬でうがいをすること、痛み止めに使える市販の鎮静剤を案内され終わりました。
日本での治療事情について調べると、抗生物質を処方されるとか、抜糸や洗浄のため数日後また再診するとかあったので、違いにびっくりしました。抗生物質は公衆衛生の面も考えるとやりすぎな気がしますが、後日治療後を見てもらえるというのは安心でいいですね。
私はドライソケットになるのが心配だったので、何日も治療部分はゆすぐくらいにしていたら、治療後の穴に食べ物が詰まってしまっていました。頭痛も長引いたので、もしかして食べかすが原因だったのでは…と思っています。反対側を抜く際に確認したら、1日経ったら普通にうがいしてよいと言われました。
そして右側の親知らず。こちらは神経に近いということで、更に詳しいレントゲンを撮るため大学病院のX線課にまず送られ、5月に治療の予定でした。しかし前日に先生が病気ということでドタキャン…(病院都合なのに、キャンセルの連絡をしてきたおばちゃんが全然申し訳なさそうなトーンで話さないことに驚きました)。夏休みもあり、4ヵ月遅れの今、手術を受けることができました。
左側の手術がかなり恐怖体験だったので、右側は精神安定剤を使用したいと申し出、快諾。けれどフラフラしたりして危ないので付き添いが必要とのことで、時間を取らせて申し訳なかったですが友人にお願いしました。
安定剤はシロップのような飲み薬でした。飲んで20分待って、歩いて手術室へ。効いているのかよくわからんなと思いつつ手術を受けました。多少ぼーっとしてたかも。全部覚えてますが、確かに前回ほどの恐怖体験ではありませんでした。治療後の痛みも気のせいか少ない気がします。今日で抜いて4日目です。
感想。治療費が保険でカバーされるならば、スウェーデンで親知らず抜歯をするのも悪くない。けれど日本の歯科医のような説明の丁寧さや、予約の取りやすさは期待できない。
歯の保険について
歯の保険は3年更新で、今回3年目だったので検診と同時にリスクグループも再判定され、次の保険料が決まりました。
今回リスクグループ判定も上げられてしまいました。要因の1つは親知らず。なぜ、前回の中間検査のときでなく、保険料更新の今になって言うのか不満に思ってしまいました。親知らずは前からあったのだから、早く言ってくれたら更新のときまでに治療を終えられていたのに…。(まあ、今回の治療費が別にかからなかっただけでもよしとすべきでしょうか。)
もう1」つの要因は、歯ぎしりの「リスク」。前回中間検査の際、もしかしたら歯ぎしりをしてるかもしれないと申し出たことが理由です。その時は専門歯科医に送られ、結局歯の状態から歯ぎしりはしていないと診断されました。もしかしたら時々食いしばってることがあるかもしれないからと、顎をリラックスする方法を習いました。解決済みと思った問題をリスク判定の根拠にされ、不本意です。
前のリスクグループが1から4に上がり、保険料も3倍に(*_*;
これだったらプライベートに変えてもいいかなあと思います。親知らず抜歯のため更新していましたが、右側の経過が良ければ将来的には解約を検討中です。