以下、2012年7月、私が移住してパーソナルナンバーをもらってまもなくの頃。
夫が、私も夫の銀行口座にアクセスできるようにと、Fullmakt(代理権)を授与する手続きをしました。
代理権とは、第三者(この場合銀行)に対して、代理人が本人の勘定で(権限の範囲内で)手続きができる資格のことです。
代理権を授与するのは一つの口座でもいいし、全部選ぶこともできます。Skandiaではインターネットバンクで代理権をあげたい人のパーソナルナンバーを入力して申請することができました。夫口座から引き出される、私名義のカード*もそのとき申請しました(*VISAカード、でもクレジットではなくて現金引き出しやデビットとして使えるカード)。
手続き後、私のインターネットバンクIDや暗証番号、カードなどが送られてきました。これで、私のBank IDでネットバンクにログインし、夫の口座にアクセスできるようになりました。あくまで、私として、ログインしてます。
それで、ログインしているときにメニューのボタンにある「口座を開設する」というのを試してみたのです。
そうすると問題なく、私名義の銀行口座が開設されました!
というわけで、当時私は収入はありませんでしたが、銀行口座を開設することができました。
インターネットバンクにログインするときの本人認証の仕組みは色々あるようで、それによっても手続き方法が違うのかもしれませんが、試してみる価値はあると思います。
本人認証の方法としては、Bank IDというプログラム(ダウンロードする)で本人認証をするシステム、ドーサ(Dosa)といってワンタイムパスワードが送られてくる小さい機械を使って本人認証するシステム、コードカードやCertifikatやMobilt IDを使うシステムなど色々あり、それぞれ銀行によってどのシステムを利用するかが違います。Skandiaのログインはいつくか選択肢がありますが、私はBank IDを使っています。これは銀行以外のHPの本人認証にも利用されていて、例えば税務署Skattverketや自分の医療ページ(Mina vårdkontakter)のログインにも使えます。
Fullmakt(代理権)については、Skandia以外の銀行が手続きをどのようにしているのかは分かりませんが、来店であれネットであれ、何らかの形でできるはずなのでパートナーに試してもらうとよいかなと思います。私も自分で(夫に代理権を授与するとき)試しましたが、手続きはとても簡単でした。Fullmaktをもらってカードを発行してもらえば、最悪自分名義の口座がなくても買い物に不自由することはありません。代理権は本人が希望すれば後に終了することもできます。
ちなみに、銀行口座に関係なく、パートナーが主に家計を負担している場合や自分の貯金額が多くない場合、銀行の代理権授与の手続きはしておくのがお勧めです。こんなことは考えたくないですが、万一パートナーが病気やけがで意思確認ができないという状態になってしまったとき、家賃の支払いなどで困ることが出てくる可能性があります。そうでなくても、家計の管理に便利ですよ♪
銀行によって対応が違う件については、先日ルンドの学生誌Lundagårdが記事にしていたので、とてもよくある問題のようです。リンクを貼っておきます↓