博士号学位授与式の日
当日は「耳栓を持ってきた方がいい」と言われていたのですが、その理由はこれ。
お祝いのために本物の大砲が撃たれます。すごい音!
お祝いで大砲を撃つというのは私には馴染みのない習慣でした。そういえばチャイコフスキーの祝典序曲「1812年」も、終盤は本物の大砲を演奏に使うように指定があったとか。音楽の先生が、大砲はロシアのナポレオン軍への勝利を祝うためのものだと説明されていたのを思い出しました。
式典のあと、大聖堂から大学のメインビルディングにパレードする博士や大学関係者の傍ら、戴冠式行進曲をひたすら繰り返し演奏(今回は4回)。パレードの後は15分ほど他の曲も演奏しました。
こんなところで演奏。バンジョーのソロのためみんな座ってます。後ろに見える白い建物がメインビルディング。
演奏していて写真が撮れなかったので簡単に言葉で説明。
パレードの初めに来たのは白いドレスをきた小さな女の子たち。9人のミューズ(ギリシャ神話の智の女神)を象徴しているそうです。
博士号を取得した人たちは皆黒い礼服でした。中には杖を突いたおじいさんや、赤ちゃんがおなかにいる女性(もうだいぶ大きい)もちらほらいて、本当にいろんな人が博士号取得を目指してがんばってきたんだなーと思いました。
日本だと、学費もかかるしなかなか難しいのじゃないかなと思います。スウェーデンでは、博士課程は基本的に有給なのです!しかも、ちゃんと家族が生活していけるくらいのお給料のようです。(中には給料はもらわず単位だけという人もいると聞きましたが、基本的に給料をもらって研究している人がほとんど。)研究者という立場で、学生に講義などもしなくてはいけないそうですが、本当に進学しやすい環境だと思います。
大聖堂の前にはいくつかの国の国旗が揚げられていました。
天気もよく気持ちの良い日でした。最近20度を超えるようになりましたが、スウェーデン基準ではもう「夏」だそうです。とっても過ごしやすい!(夏に日本へ帰省した時が心配です…。)